正解のない問題を解くための力

正解のない問題を解く力=「概念化力」を育んでいく上でのサプリメント的なブログです

概念の議論から実行計画に移るところのシフトチェンジが難しい

これまでは概念化と共感の話をしてきましたが、今回は「概念化の後」について考えます。 概念化のプロセスとは、キーワードを拾い集め、概念モデルを作り、全体を俯瞰することでした。その結果、私たちは何を手に入れることができるのでしょう。 私が概念化…

ネタ帳にアイディアを残す癖が、苦しいあなたにブレイクスルーをもたらす

アイディアは、所かまわず浮かんできます。 なにも、机に向かっているときばかりとは限りません。私の場合は湯船につかっているときや電車で吊革につかまっているときなどが多い気がします。 そんな時にこわいのは、せっかくのアイディアを忘れて思い出せな…

シンプルな名前を付けたとき、人の動きが変わった

私がコンサルティングで心がけることは「シンプルさ」です。シンプルでなければ、人の心に残りません。そして、心に残らないことは、実行には移されないのです。 また、お客様に共感してもらうために、重要な概念には名前を付けるようにしています。一言で表…

モチベーションを考慮すれば目標管理に工夫が生まれる

前回、欧米企業と日本企業では目標設定の方法が異なることをお話しました。そこで今回は、目標管理の違いについて話をしましょう。 欧米企業では、通常、以下のような流れで目標を管理し、人を評価します。 事業戦略の遂行を前提に、人的リソースを複数の機…

目標は”決める”のではなく”決まる”ものであり、目標達成の手段は”積み上がる”のではなく”積み上げる”ものである(2)

前回、目標設定はトップダウン型が基本である、という話をしました。 ところが、仕事の現場ではこんな話をよく耳にします。 「上が勝手に決めた数字なんて達成できやしないよ」 このような会社では、往々にして2つの目標が設定されます。 1つはトップダウ…

目標は”決める”のではなく”決まる”ものであり、目標達成の手段は”積み上がる”のではなく”積み上げる”ものである(1)

今回は、目標設定について考えましょう。 残念ながら、目標設定がうまくいっている組織を私はあまり見かけません。目標設定はいまだに関心の高いテーマのひとつですが、それは、うまくいっていないことを自覚している人が多いことの現れでしょう。 目標設定…

エキサイティングなアイディアは共感の後に生まれる

大きな仕事を成し遂げるには、ステークホルダーとの合意形成が不可欠です。 そのためには「共感」が必要であり、共感とは「自分が創り上げた概念を相手の中に移植する作業」であることは、以前にお話しました。 共感できれば、その相手と同じ土俵で話ができ…