正解のない問題を解くための力

正解のない問題を解く力=「概念化力」を育んでいく上でのサプリメント的なブログです

組織の壁

[実行計画のデキ] 障壁を想定しその対処方法を盛り込んでいない計画は、実行計画とは言えない

以前に、概念化の成果物として「実行計画」の大切さを取り上げました。 実行計画では、概念化のアウトプットをヒントに、これからの活動を目標につなぎ込むための具体的な検討が行われます。 実行計画には以下のような効果が求められます。 無駄を避けて行動…

不用意な組織づくりは組織間に「壁」をつくる 最終的に大切なのは、縄張りを越えて考え行動する人材だ

戦略をいかにして実行に移すかを考える過程で、組織内外に必要な機能や機能間の依存関係が浮かび上がってきます。これらの機能を実現するには、組織体制や制度・ルールの見直しが欠かせません。 つまり、まずは戦略を実行に移すための機能を明らかにし、次に…

共感のためのポイント(1) 相手を理解するための6つの視点

ビジネスの現場では、どれだけ仲間を増やすことができたか、どれだけ多くの人に当事者意識を芽生えさせることができたかが大事です。 そのためには共感力が欠かせません。最終的には共感力が勝敗を左右した、そんなシーンを私は何度も見てきましたし、体験も…

現場の意見をバインドしただけの事業計画に将来は感じない

「トップダウンか、ボトムアップか」は何かにつけ議論になります。 「欧米型はトップダウンで日本型はボトムアップ」とよく言われますが、この意見には、日本企業にも外資系企業にも勤めたことのある私も異論はありません。ただし、取り扱いには注意が必要で…

「相手がなぜそんなことを言うのか」を考えなさい

議論の場には、誰しも自分なりのシナリオを持って臨むものです。 そんなとき、想定外の切り口から異なる意見を発言する人がいると、たいていの人はイラッとするのではないでしょうか。 私も、以前はそうでした。でも、今は違います。 意見の相違はシナリオの…

相手を動かすのは共感! その共感も概念化が鍵となる

多くの人が気付いているように、ビジネスの現場では、正しい意見が通るとは限りません。 それどころか、あなたの意図を汲んでもらえず、トンチンカンな反応をされることもあるのではないでしょうか。その結果、あなたの提案に相手は動いてくれず、狙った効果…

頭の中を構造化すれば、判断力が身に付く

他人の意見を鵜呑みにしないためには、自分なりの思考ロジック(整理や分析のための枠組み)が必要です。逆に言えば、思考ロジックなしに考えても、あまり意味はありません。 思考ロジックを持って考える行為を、私は「構造化」と呼んでいます。 構造化にあ…

立場の違いを、対立ではなく価値につなげる

コンサルタントをやっていると、組織内のイザコザに巻き込まれることもあります。例えば、営業部門と開発部門の以下のような対立です。 営業 「うちのお客様は、この商品では満足しない!」 開発 「うちの商品は、技術的に他社に負けてない!」 この手のイザ…