正解のない問題を解くための力

正解のない問題を解く力=「概念化力」を育んでいく上でのサプリメント的なブログです

プロジェクトマネジメント

プロセスを細かく書き過ぎることなく、行動規範で定着を促す

私たち日本人は、何かにつけ、緻密にルールを決めたがります。 プロセス定義も同じです。 特にエンジニア気質の人は、何でもかんでも見境なくプロセスに突っ込む傾向があります。その結果、巨大化したプロセスは利用されません。 プロセスは、サイクルに置き…

定着を期待するなら、プロセスよりもサイクルを意識しよう

業務改革には「プロセス」の議論は欠かせません。 これは、プロジェクトマネジメントプロセスの改革に取り組んでいたときの話です。 お客様が書き上げたのは、緻密なマネジメントプロセスの山でした。パワーポイントのスライド上に表現されたプロセスマップ…

決めないトップは仕事をしていない

「決めることのできないトップが多すぎる」 これは、私がコンサルタントをやっていて思うことです。 大企業の経営者から機能担当チームのリーダーまで組織の「トップ」もさまざまですが、「決めることができない」は共通して受ける印象です。 日本企業の組織…

計画は概念化だ 計画が苦手な人は計画をボトムアップでしか考えていない

事業計画やプロジェクト計画など、ビジネスの場にはさまざまな種類の計画があります。私は、ビジネス行動には「計画」か「実行」かのいずれかしかないと割り切って考えています。たとえば提案書を作成する際のキーメッセージの決定、シナリオ作成、スライド…

ボトムアップで導き出せない結論は多いので、仮説を立てて動かそう

物事が前に進まない理由を聞くと、たいていのひとから「情報がないから」という答えが戻ってきます。 だからと言って、情報収集の目途が立っているわけではありません。情報を集めることに辟易し、途中で投げ出してしまっているのです。あるいは、必死に集め…

検討すべきことを検討する、まずはそこから始めなさい

正解のない問題に直面したときによく見るのが「まずは手の付くところから始める」タイプの人です。ルーチンワークならいざ知らず、正解のない問題を解く場合、このやり方ではほとんどが失敗します。 たしかに、手の付くところから始めれば、さも検討が進んで…

意識を変えて、自ら考え、行動することが重要

コンサルティングの現場では、しばしば指示待ち人間に出会います。 指示待ちは「指示してくれないとできない」という能力の問題と考えられがちですが、実はそうではありません。背景にあるのは意識の問題です。 新しい物事に向き合う人の意識は … 「無関心」…

「概念化」は正解のない問題を解くために欠かさない手法だ

このブログでは、ものごとを概念的にとらえ本質を見抜くスキルのことを「概念化力」と呼びます。では、概念化力とは何の役に立つのでしょうか。 結論から言えば、概念化力は「正解のない問題」を解く上で有効です。 みなさんが学校で勉強してきたことの大半…

「概念化」を使ってテーマの全体像を把握しよう

「これじゃ、うまくいきそうもないな」 議論を聞いていた私は、直観的にそう感じました。度重なる議論もむなしく、まとまった結論は結局、尻切れトンボだったからです。 当時の私には、なぜそうなったのかがわかりませんでした。アドバイスのしようもなかっ…